腸内細菌が女性ホルモンを作るって!?

[更新]  /  [公開] 2016年2月13日

腸内細菌の体への貢献度は、書きだすとキリがないほどですが、女性にとって大きいのは「女性ホルモン」の量でしょう。
実は腸内細菌が理由で、最近の若い女性は、女性ホルモン不足になっている可能性があります。

女性ホルモンは、脳の指令で分泌されるだけではない

女性ホルモンは、基本的には脳下垂体から「ホルモンを出せ」という指令が出て、女性の体を妊娠しやすい状態にするエストロゲン、妊娠した状態を維持するプロゲステロンの2つが出るのです。

エストロゲンは生理終了後から、排卵日まで、プロゲステロンは排卵から、次の生理日まで多く出てくるようになっています。
生理のトラブルは、この女性ホルモンのバランスを崩すことで起きてきますが、それだけデリケートに1カ月の流れが出来ているのが女性の体なんですね。

しかし、実は女性ホルモンは脳のコントロールだけで作られているわけではないことが最近解ってきたのです。

女性ホルモンのサポート エクオールとは

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女性ホルモンの味方と呼ばれる大豆食品や豆乳は、なぜそう呼ばれるかというと、大豆イソフラボンは女性ホルモンに似た働きをするんですね。

ですから、女性の美容と健康には「大豆や豆乳!」と言われてきたんですけど、ここで大きな事実が発覚しました。

大豆イソフラボンが、女性ホルモンの働きをするのは、イソフラボン(の中のダイゼイン)という成分が腸内細菌によって「エクオール」という物質に変化し、そこで初めてエストロゲン(妊娠のためのイキイキホルモンとも言われます)に似た働きをするんですね。

だから大豆製品をしっかり食べなくてはいけないのですが‥。ここで残念な事実があるんです。

エクオールを作る力は高齢女性の方が高い

実は、今の10代・20代でイソフラボンをエクオールに変える腸内細菌を持っている人は、2~3割、つまり少数派なんです。

対照的に40代は約半数が所持、70代・80代女性もエクオールを作れる女性は半数程度もいるのです。
もちろん高齢女性は、「本来の女性ホルモン」が分泌できないですから、ホルモンが多いわけではないんですよ。

では、なぜ年を重ねた女性の方がエクオールが多いかというと、主に食事の事情と言われています。
実は欧米女性は、2~3割程度の女性しか腸でエクオールを作ることは出来ないと言われています。
女性の生活が欧米化してきたことが、大きな関係がありそうですね。

でも「本来の女性ホルモン」が分泌されていれば、+αの存在であるエクオールは要らないような気がしますよね。
しかし女性ホルモンの分泌は加齢とともに減ってしまうのです。

女性の一生は長いのです

妊娠するために必要なエストロゲン、そのサポート的存在のエクオールを作れる方が、妊娠する確率は高いという面を持ちますが、今回注目すべき点ははそこではありません。

女性は40代半ばになると、女性ホルモンの分泌が減ってきます。そしておおよそ50歳辺りで閉経、女性ホルモンの分泌が止まります。
しかし、腸でエクオールを作れるということは、女性ホルモンの分泌が止まったとしても、女性ホルモンがゼロにはならないんですね。

更年期以降の女性ホルモンの働きは、まず骨密度の維持、更年期障害による心身の不調の緩和、シワなど美容面の維持があります。
そして女性ホルモンはアルツハイマー予防になるとも最近は言われているんです。女性ホルモンがいかに大事かわかりますね。

食生活が欧米化してしまい、エクオールが作り出せなくなっている現代の若い女性の30年後の未来は、今の中高齢女性より遥かに女性ホルモンが少ない確率が高い、と言えますね。

エクオールを作るには?

まず、大豆を始め、発酵食品や善玉の腸内細菌を育てる野菜、根菜などをしっかり取るようにしましょう。
エクオールを作る腸内細菌が住みやすくなる環境を作ることです。
大豆の場合は、一石二鳥の面もありますので、しっかり摂取しましょう。

エクオールはサプリなどの形で売られていますので、サプリを飲みながら、腸内環境を整えていくというのもいいですね。

ちなみに、エクオールを作れる身体かどうかは尿検査で解ります。病院(やっている所とそうでない所があります)や自宅用キットがネット通販で買えます。
いずれも4千円程度ですので、気になる場合はやってみるのもよいでしょう。

またエクオールは、男性の薄毛や前立腺がん、肥大にも効果があります。
男性ホルモンの暴走を止める効果があるためで、パートナーと一緒に「腸活」をすると、相乗効果が高まりそうですね♪

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